方曙暉はとある地方の総合病院に勤務する精神科医である。
自分の過去、経歴について深く語らず、薬に頼らない治療を行う彼は病院内で不思議な存在として噂され、そしてちょっと浮いていた。
仕事でもプライベートでものらりくらりとぼっち生活を謳歌する彼だったが、新米看護師の飯島のどかが持ってきた婚姻届についうっかりサインしてしまったことで生活が一変することになる。
本当は誰よりも愛されたい男とその周りの人たちのお話。
とある地方都市にある中規模の病院です。
基本的な科(内科、循環器科、呼吸器科、精神科、脳神経外科、眼科…etc)はだいたい揃っています。
病床数は200床程度、それぞれの科に常勤の医師は2~5人ほど。交代で勤務しています。
主人公:方曙暉の所属する精神科は彼含め医師2人、精神科病床はなく基本は外来診療のみです。
他科入院中に精神科系の症状が出た患者がいれば、依頼を受けて病床に赴くこともあります。
その他、看護師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師、臨床心理士、医療ソーシャルワーカー等の専門職が働いています。